まともな髪型を紹介すると予告していたのにいきなりのZ戦士ですみません。
楽しすぎて気がついたら作ってました。こんな髪型も自由自在なんです。
ネタ用と割り切って揺れの事は考えずに超剛毛に作ったので、これらの髪を作るのは比較的簡単でした。
ポニーテールを作るには
剛毛民族のことはさておき、複雑な髪型を作るのに必要な基本はだいたいポニーテールで学べるかと思います。
MeshedVRによって添付されているサンプル髪型のポニーテールを見ると、結び目に向かう部分の髪はあまり動かず、テール部分は揺れまくりますね。リアルです。
前回少し触れましたが、物理設定のRigidity(剛性)で揺れ具合を調整できます。これは毛根から毛先にかけてRoot、Main、Tipの3段階で設定できるので根本の方はカチカチに固めて先端の方は柔らかく揺れるようにすることができます。
Rigidity RolloffでどこからどこまでがMainなのかを変更することができます。このポニーテールはそうやってテール部分だけが揺れるように調整しているんですね。
テールだけじゃなく揺れる前髪や横髪も付けたい!となるとこの方法だけでは実現が難しくなってきます。そこで頭皮マスクで髪の生える部分を分割して作成することで複雑な髪型も実現できるようになります。
分割作成された髪の紹介
揺れ方の違いで分割
先程述べた前髪の付いたポニーテール。揺れる部分と揺れない部分で分割して作るパターンになります。
(追記)1.18.2で追加された剛性マッピングの機能により、この理由で分割する必要はなくなりました!髪の毛の動く部分と動かない部分を任意に塗り分けることができます。
カールの違いで分割
部分パーマを表現する場合に。直毛部分とカール部分で分けています。
髪色の違いで分割
メッシュなどの色違い部分を作ることができます。これはRedditでシェアされているRoac氏の作品。
複雑な形状を実現するために分割
これは編み込み部分のスタイリング作業がやりにくかったので仕方なく分割。
こちらは髪の分け目を可愛くするために試行錯誤した結果、左右で分割して作成。頭皮に適切なテクスチャを貼ることで分け目の見栄えが良くなりそう。今後バージョンアップで実装予定のカスタム頭皮エディタを首を長くして待ってます。
以上、分割することで実現できる髪型の例でした。
アクセサリとセットで
ちょっと手間のかかった変わり種。アクセサリに専用の髪型をセットで作ったものです。Blenderで編集したアクセサリをDAZにインポートしてヘッドウェアに設定、その後VaMの服クリエイターで作成しました。このアクセサリに合わせて髪型をスタイリングしています。
Blender→DAZは初めての作業で何度も失敗したり苦労しましたが結果的には大満足。
スタイリングの要領
繊細なスタイリングにはVRコントローラーのトリガーによるアナログ操作が必須になります。もしかするとVRの機種によって微妙に難易度が変わるかも知れません。(筆者はOculusです)
Toggle Grabで手にツールをくっつけて、トリガーで効果を加減しながらスタイリングします。特にブラシは繊細な操作になるので、トリガーを浅く押しながら同じところを何度も優しく撫でる感じにすると失敗しにくいです。細かい所の仕上げや修正は極細ブラシで。
現実の常識に囚われない。頭に手を突っ込んで内側からツールを使ってもいいんです。
髪対髪の当たり判定が無いのでレイヤーを意識してちょっとオーバーなくらい高低差を付けます。
作業中のフィギュアをうっかり動かさないように、自分の手は非表示にしHead Colliderも忘れずに切っておきましょう。
やり過ぎ注意!?
どんな髪型でも実現できるとはいえ、モノには限度というものが…。髪はグラフィックの描画負荷が高く、重くなると特にVRでのプレイに支障が出やすくなります。今後のVaMの最適化で軽くなる予定ではあるようですが、できればパーティクル数を増やし過ぎないようにしたほうが良いかも知れません。
ストランド数×セグメント数=パーティクル数
これが負荷の大きさの目安になります。髪をカットしたぶんは軽くなります。
ストランドは毛の束、セグメントは線分です。セグメントが短く多いほど細かくなめらかな曲線を描く髪が作れます。
パフォーマンス設定
更に重くなるのが物理設定のこれ。eats GPUsって書いてありますもんね。異常に重い髪型を見つけたら、ここを修正すると幸せになれるかも。
やり過ぎちゃった例。4パーツに分割作成して合計パーティクル数4万オーバー。Redditでシェアされている最も重い髪型と比較しても、更に倍近い重さでした。ツインテールヤバイ。
髪型配布しちゃいます
今回の記事に登場した髪型のうち私が作った物をいくつか配布します。
練習やネタで作った物もあるのでクオリティはバラつきがあると思いますが、楽しんでもらえたら幸いです。
(2020.04.01追記)リンク先を変更しました。VaM1.19以降向けのvarパッケージ形式です。varファイルを全てVaMのAddonPackagesフォルダ下に配置してください。適当にサブフォルダを作って整理することもできます。
ではでは皆さんも、良き美容師ライフを!
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